箱型の家に住むデメリット
住宅の形も様々な形があります。
幼稚園児ぐらいの子供に絵を描かせると、住宅は箱形になります。
正方形ないしは長方形の形をしていることが多く、家のイメージは箱形なのだなと実感するのではないでしょうか。
ですが、最近の住宅は少し変形した住宅が多くなっています。
例えば、分譲地などでは、長方形を縦に2つ継ぎ合わせたような住宅も少なくありません。
なぜそのような家が生まれるのかと言えば、分譲地にする時に土地の形がいびつになる部分があるからです。
特に、駐車場に車を2台おけるようにした場合、それ以外の住宅は形がいびつになってしまう可能性があります。
つまり、一つの分譲地に、箱形の家と形がいびつな家があることになります。
どちらの家を選ぶかは好みの問題ですが、もし、箱形の家を選ぶ場合には、箱形の家の特徴を知っておくと良いでしょう。
まずメリットの1つとして、箱形の家は地震が来たときに安定しています。
横揺れの場合を考えると分かりますが、建物には横に力が加わります。
そうすると、2つの方向にぐらぐらと揺らされますので、左右の形が均等であれば、いくら揺れたとしても家のバランスは悪くなりません。
ところが、いびつな形をしていると、左右にかかる力のバランスが悪いことが多く、地震に弱いという欠点があります。
地震は、日本のどこで起こるか分かりませんので、普段から十分な備えが必要になります。
ただ、この例だけを見て箱形の家がいいというのは早計です。
なぜなら、箱形の家にもデメリットがあるからです。
箱形の家のデメリットの一つは、雨の音が大きいことです。
2階建ての場合には、2階にいなければ気がつかないほどですが、屋根のつくりしだいでは、雨の音が大きく感じることがあります。
次に、2階に熱がこもりやすいという問題があります。
2階建ての場合の話ですが、箱形の場合、外に熱を逃がすことが苦手なのです。
そのため、7月中旬から8月後半ぐらいにかけては暑い日が続きます。
エアコンをかけないとなかなか涼しくならないのです。
そうすると電気代が高くなりますので、なるべく2階に寝室を置かないように工夫をするか、あるいは、2階でエアコンをつける場合にはできるだけ切らないようにすることで電気代を節約する方法をとるのがいいでしょう。
このように、デメリットを解消するための工夫が必要になるでしょう。
ただ、前回ご紹介したように箱形の家もたくさんの良い点がありますので、その点を比較して見るのがいいでしょう。