エクステリア〜クローズド外構のメリット、デメリット〜
外構は住まいの中でも最も多く人の目に触れるところでもあります。そこで暮らす方の住まいへの考え方も伝わるのがこうしたエクステリアですので、ライフスタイルに合わせながらも、周辺環境に馴染むプランニングをすることが大切です。近隣や街に溶けこみながらも自分たちらしい個性を演出することができる外構の中でも注目されているのがクローズド外構です。
このクローズド外構とは塀や門、柵などを使って往来からの視線をカットし、敷地内を見えにくくした外構のことです。こうしたクローズド外構は日本では以前から取り入れられてきたプライバシーを守ることができるエクステリアと言えるでしょう。
クローズド外構のメリットは視線を遮りプライバシーを確保することができるという点です。住まいの周囲を塀や柵で囲んでいるので、交通量の多い往来に面したマイホームでも周りからの視線を意識せずに暮らすことができます。家の中だけでなく庭に洗濯物を干したり、子供を遊ばせたり、バーベキューを楽しんだりと、プライベートを重視しながら庭空間を活用することもできるのがクローズド外構ならではの便利さという声も多く聞かれます。
また外観も風格があり、重厚感が溢れる作りにすることができます。防犯性が高いのがこのクローズド外構のメリットですが、車庫にシャッターをつけたり、防犯システムの警備会社と契約することでさらに防犯性を高めることができます。
ただしこうしたクローズド外構は閉鎖的になりがちなので配慮が必要であるということも言えます。敷地が特に狭い場合には特に圧迫感を感じてしまうことになりますので、抜け感のある柵などを使って圧迫感が出ないようにすることがおすすめです。
またエクステリアを数多く使用するのでコストが割高になるというのも注意が必要です。あらかじめ予算を立ててその中で最適なプランを計画しましょう。
防犯面においてもクローズド外構は不利になるというケースもあります。不審者が往来からの死角になりやすい塀や柵の内側に隠れることも考えられますので、カメラを設置するなどの工夫も必要です。
また、車庫にシャッターをつけるなど部分的なクローズド外構を取り入れることもでき、自分たちのライフスタイルに合わせてクローズド外構を取り入れることができます。予算や目的に合わせてクローズド外構、オープン外構を柔軟に取り入れることで、自分たちの住まいに合った理想の外構を作ることができます。