浴槽の種類〜人造大理石・人工大理石〜
『人造大理石』とは、天然の大理石をセメントや樹脂で固めて作る半人工の建築素材です。
似たような言葉に『人工大理石』というものがありますが、こちらは天然素材を使用せず、全て人工素材によって作られています。
時々混同している例が見られますが、素材が異なることによる区分ですから、きちんと区別しておきたいところですね。
人造大理石は、使われる素材によるバリエーションが豊富です。
混ぜ込む天然素材の色調などによって顕著な違いが生じるほか、同じ素材でも製造工程によって微細な風合いの違いが生まれることもあります。
何といっても天然素材を使用しているため、非常に高級感のあるツヤ感が特長ですね。
人工大理石は基本的にマットな仕上がりになりますから、ラグジュアリー感では人造大理石が段違いと言えます。
そして、肌触りが非常に滑らかです。
ただ、人造大理石はものによって品質に差があるほか耐久性が比較的低いとも言われ、一般的な浴槽として使用するには、価格もリーズナブルで加工の自由度が高い人工大理石のほうが多く導入されているという側面はあります。
人造大理石は製造工程の特性上、多彩なカットに対応しづらく、重さが出てしまい、お値段も比較的高額です。
人工大理石はアクリル系とポリエステル系があります。
アクリル系の方が耐久性、保温性が高く、汚れを落としやすいという特徴があります。
そのためアクリル系の方がポリエステル系よりも高価なのです。
このように人造大理石と人工大理石を説明してきましたが、メーカーによってはあまり明確な区別をしていないメーカーもあります。
また、色合い、性質、素材感などもメーカーによって様々です。
豊富なバリエーションから選べることもいいですよね。
特徴を詳しく聞いてご自身にぴったりの浴槽を判断しましょう。
予算やニーズ、住宅のデザインに応じて、それぞれに適した素材選びで後悔しない家づくりを実現したいものですね。