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階段のリフォーム

通常のリフォームは、トイレや浴室、キッチンや洗面などの水廻りを中心に行います。
外部であれば、屋根や外壁の塗装替えが中心で、内部の階段をリフォームすることは多くはありません。
しかし、長い間生活していく上で生活条件の変化が生じ、階段の位置を変える必要が発生することもあります。
特に、新たな同居者が増えるとか、家族の高齢化による間取りの変更を伴う時は、階段のリフォームが必要な場合があります。

 

階段は家の中のどこに配置するかで動線に大きく影響します。
1階部分は階段が固定されているので、動線が遮断されます。
2階へ上がる場合の経路や、2階の部屋の配置にも影響を与えます。

 

階段の位置は1階と2階の間取りに大きく関わっているので、通常は位置の変更はできません。
どうしても階段が邪魔になる場合は、内部階段以外に外部階段の設置も検討が必要となります。
階段の位置はそのまま、或は部分的な移動により使いやすくすることはできます。

 

急こう配で踊り場もない階段は危険です。
階段リフォームで安全性を向上するために、直線階段の一部に踊り場をつけ、折り返し階段とすることは可能です。
その場合でも1階と2階の他の部屋への影響は避けられないので、プランの検討が必要です。
通常行われる階段のリフォームでは、仕上げの変更や手すりの設置、昇降機の取り付けなどが行われます。

 

床が滑りやすい階段は危険です。
原因が床の材料にある場合は張替えが必要です。
床材にコルクやカーペットを使用することで、滑り難い階段を作ることができます。

 

家族の高齢化に伴い、手すりの設置が必要となる場合があります。
高齢者の場合は手すりなしに階段を上ることは危険です。
高齢者用の手すりは階段の片側でなく、両側への設置が親切です。
握りやすい材料を用いて、少し低めの高さに設置すると使いやすくなります。

 

階段の踏み板には、先端にノンスリップが設置されているのが一般的です。
ノンスリップは滑りを防止する意味からとても重要です。
ノンスリップの効きが悪くなったら交換が必要です。

 

直線階段には座ったまま昇降ができる、機械式の昇降機を設置することが可能です。
家族に高齢者がいる場合は設置を検討することで、転落の危険がなく2階を利用することが可能となります。

 

家の中で起きる事故は、階段が最も多いという統計があります。
危険性のある階段は、早めのリフォームにより、安全な階段につくりかえる必要があります。