トイレリフォームで多い失敗とは
住まいの中で最も多くの方が希望されるリフォーム箇所の一つがトイレです。
トイレは毎日家族が使う最もプライベートな空間なので、いつでも快適な状態に保っておきたいものですが、やはり使用回数が多いほど、劣化したり、汚れたりしがちですのでリフォームをする場所として人気です。
また、トイレに使用されている便座などの設備は年々進化して使いやすく快適になると同時に消費電力も抑えられるようになっているので、便座を変えるだけでも、光熱費をおこさえることができることもあってリフォームされる方が増えているのです。
トイレのリフォームでは、まずトイレの床材に無垢材を使用するという失敗があります。
無垢材は天然木の素朴さがあって足ざわりのよい床材ではありますが、水などに弱いというデメリットがあります。
そのため、常に水などの汚れに晒されているトイレの床には不向きです。
洗剤で殺菌しながら床を清掃するということも、無垢材の場合は向かず、腐食の原因となってしまいがちですので、トイレの床材に無垢材を使用するのはお勧めできません。
また、ただでさえ狭いトイレにタンク付きトイレにすることでさらに狭くなるというリフォームの失敗もあります。
もともとトイレは狭い空間ではありますが、特に面積が小さなトイレではタンクレストイレなどを使用してスペースを有効に活用することをおすすめします。
こぢんまりしながらも落ち着いた空間を演出することができます。
さらに雰囲気を出すために間接照明をつけるのも、トイレが暗く見えてしまう失敗例です。
もともと衛生面を気をつけたい空間ですので、掃除の際などにも間接照明のみだと暗くて清掃が行き届きません。
間接照明は避けて、しっかり照らすタイプの照明を採用することをおすすめします。
また、吊戸棚の位置が高すぎて手が届かないという失敗例もよくあります。
天井の高いトイレなどは吊戸棚を付けることはよくあるのですが、手が届かないと背伸びして物を取らなければならず、転倒のリスクもあり危険です。
ものを取る時にいちいち台を取りに行くのは手間ですし、生活動線もよいとは言えません。
戸棚をつけるときは無理なく手が届くところにつけることをおすすめします。
トイレは小さな完結した空間ですので、ひとたびリフォームすることでイメージがガラリと変わります。
あらかじめ様々なトイレのリフォームの失敗例を知って、そうならないようにリフォームすることで我が家だけの居心地のよいトイレを作ることができます。