バリアフリーリフォーム~トイレ編~
これまで、お風呂場、洗面所のバリアフリーリフォームについてお伝えしてきました。
さて、次は、トイレのバリアフリーリフォームについて、考えてみたいと思います。
トイレについても、お風呂場や洗面所と同様に、
■トイレスペースを広くする
■手すりを付ける
■段差をなくす
など、様々なリフォームがありますが、今、一番注目されているものに、
”ルームサイドトイレ” というものがあります。
ルームサイドトイレ、みなさんはお聞きになったことがありますか?
Room Side Toilet 、英語で書けば、その意味は一目瞭然ですよね(笑)
ルームサイドトイレとは、部屋の一部にトイレスペースを作る(もちろん、扉で仕切られています。)ということです。
従来のトイレが、部屋の片隅にある、とイメージしていただくとわかりやすいかと思います。
でも、わざわざ部屋の片隅にトイレを作る必要があるの?とお思いの方もいらっしゃると思いますが、高齢者にとって、トイレをより近くに設置することのメリットは、かなり大きいのです。
1日のトイレ回数(排尿)は、約5回と言われいます。
つまり、1日に5回、1年で、約1800回もトイレを使用しているのです。
トイレまでの距離が、たった3メートルだとしても、トイレだけで1年で約5.4キロメートルも歩いていることになります!
これが、10年間という期間になると、トイレだけで、実に、約54キロメートルもの距離を歩いているという計算になります。
みなさんもご存じの通り、高齢になれば膀胱にためることのできる尿の容量が少なくなり、必然的にトイレに行く回数が増えてきます。
したがって、トイレが少しでも部屋の近くにあれば、長いスパンで見ると、総移動距離を大幅に短縮することができ、足腰への負担を軽減することができます。
ベッドからトイレまでの移動距離というのは、バリアフリーリフォームの重要なポイントなのです!
また、介護する側にとっても、部屋の近くにトイレがあるということは、とてもありがたいことなのです。
「もし、足腰が悪くなって介護が必要になっても、できるだけ家族に負担はかけたくない」とお考えの方にとっても、ルームサイドトイレは、うってつけなのです。
いかがでしょうか?
毎日必ず使うトイレだからこそ、バリアフリーリフォームで手にすることのできる快適さは、より大きいものになると思います。
この機会にぜひ、トイレのバリアフリーリフォームをご検討してみてはどうでしょうか?