リノベーションのメリットとデメリット
住宅を新しくする場合、建て替えるパターンとリノベーションをするパターンがあります。
リノベーションは住宅を建て替えるよりは費用が安くなります。
また費用が新築を買うより安いことも優れた点だと言うことが出来ます。
しかも、リノベーションは躯体はそのままにしてそれ以外の場所を新しくすることですので、まだ十分に使える躯体の費用が余分にかからないだけで無く、資源を無駄にせずに済みます。
普通、外壁や内装は時間の経過とともに劣化が激しくなりますが、躯体は意外と長持ちします。
木造住宅の躯体は50年以上は持つことが多いです。
丁寧にメンテナンスをしていれば100年ぐらいは長持ちをします。
実際に古民家などを見ると150年以上前の建物が現存していますよね。
既存の建売住宅でも木の質は古民家ほどは良くないので古民家に比べれば長持ちはしませんが、親子と孫の3世代で住んでも問題はありません。
そのような躯体はできるだけ使い続けることが資源の無駄使いをなくすことになるのです。
それ以外のリノベーションのメリットは、今ある思い出の部屋やまだ使えそうなお気に入りの部屋を残すことが出来ることです。
リノベーションと言っても一部分だけ手を加えてそれ以外の所をそのまま残して置くことも出来ます。
気に入ったところを残し、気に入らないところを直して自分達の好きなような住宅にすることが出来るのがリノベーションのメリットと言うことが出来るでしょう。
では、リノベーションのデメリットはいったい何でしょうか。
まず、元ある枠組みを使うので、自由度が少ないことです。
躯体を残すことのメリットはあるものの、最初からある躯体の範囲内でしかリノベーションをすることが出来ません。
新たに増築する方法もありますが、それは土地に余裕があればの話で、増築するほど余裕がある家はそれほど多くはありません。
また、リノベーションをすると住むまでに時間が必要な場合があります。
一部分だけリノベーションをするのであればそれほど時間はかかりませんが、家全体を新しくする場合にはそれなりの時間がかかってしまいます。
なぜなら、すでにある物を使って新しくするからです。
0から作る場合の方が制約が少ないので短期間に作ることが出来ますが、リノベーションの場合は、すでに出来上がった枠の中で設計して建築しなければならないため、細かい作業が必要になります。
さらに、一部分だけ解体する場合でも重機を使うことができず手作業になるため、どうしても時間がかかってしまうのです。