浴槽の形にこだわりを
昔ながらの家などの浴槽を見ると、真四角のお風呂で体育座りをしないと入ることができないような形になっており、ゆっくりリラックスできないようものになっています。
できればお風呂ではリラックスしたいと考える人などは浴槽の形にこだわりを持つことが大切で、そうすることでリラックスすることができるようになります。
まず、スタンダードなストレート浴槽ですが、水深が深くとれるように設計されており、肩までゆっくり浸かりたいという場合にはおすすめです。
気をつけたいのは、こうしたストレート浴槽には浴槽の中に段差がなく、足をとられる可能性が高くなり、高齢者がいる場合には手すりなどの支えが必要となるケースがあります。
もしくは転倒防止用のマットなどを用意することで浴室内でのケガをしないようにする対策が求められます。
足を伸ばしてゆっくりしたい方はナナメのタイプがおすすめです。
浴槽内の形をナナメにすることで広く使えるようにするというもので、足を伸ばしてゆっくりと浸かることができるようになります。
他にも、斜めに張り出したコーナー浴槽というのもあります。
コーナー浴槽は浴室の四隅にフィットした形になっており、浴室の中を広々と見せる効果があります。
洗い場をゆったり使いたい、確保しておきたいという場合に最適です。
浴槽のデザイン性、もしくは浴室の雰囲気を柔らかくしたい方はタマゴタイプがおすすめになります。
そして、ゆるやかな曲線のアーチ浴槽というのも存在します。
アーチ型にすることで、スタイリッシュな浴室を演出することができるという点、浴槽をつかみやすいという点の2つの利点があります。
手すりとは別に、子供やお年寄りが安心して使えるようにする設計としてアーチ型の浴槽があります。
そして、多くの人が一緒に利用するものとしてワイド浴槽があり、節約に大変効果的な浴槽としてエスライン浴槽というものがあるなど、浴槽の形だけでもこれだけの種類が存在します。
あとはフラットタイプやベンチタイプと呼ばれる浴槽内部の形や据え置き型、埋め込み型、半埋め込み型などの浴槽の設置方法など浴槽のデザインは多種多様です。
どのように浴室を使っていくのかなどを考え、バリアフリー対策を最初からしておくのか、当面は家族だけで使い、バリアフリーに関しては後から対応すればいいと考えるのかなど、設計の段階から浴室をどのようなものにしていくか、そうしたことを考えていくことになります。