浴槽の種類〜ホーロー編〜
浴室の素材には、現在一般的によく使われているFRPと呼ばれている軽量な樹脂素材のものから、人工大理石、ステンレス、木、またはホーローといった重量のあるものまでさまざまです。
ホーローは、どちらかといえば輸入される浴槽に多く見られる素材であり、鋳物と鋼板の2種類のホーロー製品があります。
ホーローの良さは、何といっても、金属表面にガラスをコーティングしてあることから生まれる滑らかな肌触りや色合いが美しいことではないでしょうか。
また、ホーロー素材が持つ輝きや光沢を長く保つためにも難しい手入れというものは全くありません。
たわしやスポンジでこすっても傷がつきにくく、洗剤をつけなくても簡単な汚れならふき取るだけでとれるようです。
15年~20年経ってもカビが生えないというのは大きなメリットでしょう。
簡単なメンテナンスでいいこともこの素材が好まれる点かもしれません。
また、壁もホーローにするのならばマグネットが使用できます。
マグネットで棚を設置すると取り外しができ、さらにお手入れが簡単になるでしょう。
また、お子様がお風呂で遊ぶ時にもシールなどを貼るより、マグネットで取り外しができるといいですね。
しかし、金属にガラスコーティングという重量物だけに、設置する場所の強度面には十分な注意が必要でしょう。
そのため、2階にお風呂がある一軒家やマンションでホーローの浴槽を使用するのは難しいかもしれません。
また、何らかの衝撃によりガラスコーティングが剥がれるなど、表面の傷から錆が発生してしまうと、必ず水を使う浴槽であるだけに厄介なことにもなりかねません。
ひどい場合には錆が進行し素材が薄くなってしまって破れることもあるそうです。
錆がついてしまった場合はなかなか自分で治すことはできませんのですぐに業者に相談しましょう。
他の素材の浴槽に比べると、価格は高額になってしまいます。
しかし、類を見ない美しさを備えており、お手入れが簡単な素材だけに、こだわりを持つ方には好まれるものでしょう。