老後のためのリフォーム
まだ若く、元気なうちに老後のことを考えてバリアフリーにしておくのはとても良い事です。
バリアフリーにしておけば、家の中に段差がなくなり、つまずいた時に捕まる手すりなどもでき、ケガを防ぐこともできるのです。
早いうちにバリアフリーにしておけば、今からはもちろん老後も安心して自宅に住み続ける事ができます。
バリアフリーというとどうしても、障害のある人や高齢者などが対象だと思いがちです。
若く健康な人にとってはなんでもない段差でも転倒の原因になる事がある、と聞くと、自分はまだ大丈夫だから自分の家には必要ないと考えるのも、素直な感想です。
足元がおぼつかない人にとっては命綱のような手すりや、階段をのぼる事が辛い人にとっては家にたどり着くために必要なスロープが、健康な人には邪魔に感じる事もあります。
しかし、体が不自由な人にとってバリアになるものは、実は健康な人にとっても存在しない方が優しい設計なのです。
バリアフリーの家は子育て世代にとってもとても住みやすい危険の少ない設計になっています。
健康な大人一人では気づかない小さな不便が、赤ちゃんを抱っこした時などには気づく事があります。
片手に赤ちゃんを抱っこしている時には、玄関の段差を上がる時の手すりがとても役に立ちます。
ベビーカーで玄関へ入る時、階段でなくスロープだとスムーズに入れます。
わずか1段の段差でも歩き始めの赤ちゃんにはつまずきの原因になり、目が離せませんが、バリアフリーなら安心して見守っていられます。
バリアフリーの住宅は誰にとっても住みやすいのです。
老後のためのバリアフリー住宅へのリフォームは、行うのであれば早い方が良いです。
あまりに家の中で段差がないとかえって甘えて足腰の老化が進む、なんて迷信もありますが、それは違います。
何も、家の中で日常生活の中でけがの危険を取っておいて足腰を鍛える必要はありません。
鍛えるような運動はなおさら安全な場所で行う方が良いのです。
早い段階で家の変化に慣れておく事は、今からはもちろん老後も楽に快適に家の中で過ごすことにつながります。
ケガというのは油断の中から発生します。
ゆったりとリラックスしている家の中で、気を張って過ごさないといけないのは大変です。
老後の事を考えてバリアフリー設計にしておけば、未然にケガを防ぐ事も出来ます。
バリアフリーへのリフォームは住む人の危険を減らし、快適な暮らしを導いてくれます。