高齢者の方に喜んでもらえるリフォームとは
年齢を重ねると、どうしも体力や気力、筋力、集中力などは衰えがちになります。
勿論、そこには個人差はありますが、これは自然なことです。
ですから住宅においては、高齢者の方が安心して過ごすことができやすいような環境を作ることが求められます。
このことはまた、年齢を重ねていない人の安全を守ることにもつながることです。
その際に有効なのがリフォームです。
高齢者の方に喜んでもらえるリフォームのポイントとして、まずは段差や重い扉の解消が挙げられます。
若い人でも、ちょっとした不注意で段差につまずくと言うのはよくあることです。
高齢者の方の場合、つまずいて転倒したことが寝たきり、生活不活性化の原因になることもありますから、段差を解消しておくのはとても重要なことです。
また重い扉、特に取っ手ドアは、高齢者の方は勿論のこと、女性や子供にとっても開閉が大変で、しかも風の勢いで閉まってしまって、指を挟んでけがを負う恐れもあります。
ですからできるだけ、開け閉めが簡単で、風などの影響を受けにくい引き戸にするのが望ましいです。
それから廊下やトイレ、浴室などに手すりを付けるのも良いリフォームです
階段にもできれば手すりは付けておきたいです。
自宅内での動作が緩慢になると、活動しようと言う意識の低下にもつながります。
このことは、高齢の方の、少しの支援があればできること、それを行うきっかけを奪うことにもなりかねません。
ですから危険な個所、動作が必要な個所に手すりをつけることは、高齢の方の自立を助けること、残存能力を守ることにもつながります。
そしてトイレと高齢者の方の部屋を近づけるというのも方法のひとつです。
排泄は、その人の自尊心に関わることです。
ですからどれだけ体力が弱っても、できる限り自分の力だけで、自分が望んだ時にトイレに行きたいと思うのは、高齢の方にとっても切実な思いです。
それを叶えるためには、やはり高齢者の方の部屋からできるだけ近い場所にトイレがあることが望ましいです。
設置されてあるポータブルトイレではなく、トイレがある部屋に行って排泄をすると言うことは、高齢の方の自尊心を高めるのに大きな作用をもたらしてくれるはずです。
そしてトイレや浴室など水回りの室温に配慮するのも必要なことです。
これは、それ以外の室温との温度差が大きいと体に大きな負担がかかり、時には命に直結するような事態を招くこともあるためです。
このことは高齢の方のみならず、若い人、健康な人でもあてはまることなので、しっかりと対策を講じておくことが求められます。
また水回りに関しては、足を滑らせないようにしておくことも必要です。
